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英検合格に必要な勉強時間!級別・目標別の目安を解説

英検合格を目指す上で、「どれくらいの勉強時間が必要なのか」という疑問は多くの受験者が抱くものです。この記事では、英検5級から1級まで、各級の合格に必要な勉強時間の目安を解説していきます。
英検合格に必要な勉強時間の目安はどのくらい?
英検合格に必要な勉強時間は、受験される方の現在の英語力、目標とする級、学習に充てられる期間、そして学習の効率性によって大きく変動するため、一概に「これだけ」と断言できるものではありません。
しかし、多くの方が知りたいのは「大まかな目安」ではないでしょうか。一般的に、現在の英語レベルから目標級に到達するためには、数ヶ月から1年以上の継続的な学習が必要となるケースが多いです。特に上位級を目指す場合や、基礎からじっくりと学び直す必要がある場合は、よりまとまった学習期間と勉強時間の確保が求められます。
現在の英語力と目標級によって変動する
英検の勉強時間は、出発点となる現在の英語力と、目指す級のレベルによって大きく変わります。例えば、中学英語の基礎がしっかり身についている方が英検3級を目指す場合と、ほとんど英語に触れてこなかった方が英検準2級を目指す場合では、必要な学習量が全く異なります。
また、英検は単に知識を問うだけでなく、語彙力、文法力、読解力、リスニング力、ライティング力、そしてスピーキング力といった総合的な英語運用能力が問われます。これらのスキルをバランス良く向上させるには、それぞれの分野に応じた学習時間が必要です。
英語学習の一般的な累積時間と英検レベル
英語学習における一般的な累積時間を示すデータはいくつか存在します。例えば、文部科学省の「英語力の目標と現状」に関する資料や、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)のレベル定義などから、ある程度の目安を推測することができます。
ただし、これらのデータはあくまで「一般的な英語学習の累積時間」であり、特定の英検級合格に直結するものではない点にご留意ください。あくまで参考として、自身の英語学習計画を立てる上での参考にしてください。
CEFRレベル | 英検級の目安 | 一般的な累積学習時間(参考) |
---|---|---|
A1 | 英検5級~4級 | 約200~250時間 |
A2 | 英検3級~準2級 | 約350~450時間 |
B1 | 英検2級 | 約600~800時間 |
B2 | 英検準1級 | 約1000~1200時間 |
C1 | 英検1級 | 約1500~2000時間以上 |
※上記の累積学習時間は、英語学習を開始してからの総学習時間の目安であり、個人の学習効率や学習環境によって大きく異なります。あくまで目安になります。
この表は、あくまで「英語学習の総量」として捉えるものであり、英検合格に特化した勉強時間を示すものではありません。しかし、目標とする英検級のCEFRレベルを達成するために、どの程度の英語学習が必要かという大まかなイメージを持つことはできます。
次章からは、各級別に具体的な勉強時間の目安を詳しく解説していきます。
英検の級別合格に必要な勉強時間の目安
英検合格に必要な勉強時間は、現在の英語力、目標とする級、そして学習にかけられる時間によって大きく異なります。ここでは、各級に合格するために一般的に必要とされる勉強時間の目安と、その級で求められる英語力のレベルについて解説します。
以下の表は、各級の勉強時間の目安をまとめたものです。これはあくまで一般的な指標であり、ご自身の状況に合わせて調整が必要です。
英検の級 | 対象レベルの目安 | 新規学習者の目安勉強時間 | 1つ前の級からの目安勉強時間 |
---|---|---|---|
英検5級 | 中学初級程度 | 約50~100時間 | – |
英検4級 | 中学中級程度 | 約100~200時間 | 約50~100時間 |
英検3級 | 中学卒業程度 | 約200~300時間 | 約100~150時間 |
英検準2級 | 高校中級程度 | 約300~400時間 | 約150~200時間 |
英検2級 | 高校卒業程度 | 約400~600時間 | 約200~300時間 |
英検準1級 | 大学中級程度 | 約600~800時間 | 約300~400時間 |
英検1級 | 大学上級・社会人程度 | 約1000時間以上 | 約500~800時間 |
この表は、あくまで一般的な目安です。ご自身の現在の英語力や学習ペースによって、必要な勉強時間は大きく異なります。
英検5級合格に必要な勉強時間
英検5級は、中学初級程度の英語力を測る試験です。初めて英語を学ぶ方や、英語学習を再開する方が基礎を固めるのに適しています。
新規で英語学習を始める場合、合格までに必要な勉強時間の目安は、約50~100時間です。これは、アルファベットの読み書きから始まり、基本的な単語や挨拶、簡単な文法(be動詞、一般動詞の現在形など)を習得するまでの時間を含みます。
リーディングでは身近な語句や文、リスニングでは簡単な会話を聞き取る力が求められます。単語学習としては、約600~700語程度の語彙習得が目標となります。
英検4級合格に必要な勉強時間
英検4級は、中学中級程度の英語力を測る試験です。5級で培った基礎力をさらに発展させ、より複雑な文や日常会話を理解する力が求められます。
5級に合格している方が4級を目指す場合、追加で必要な勉強時間の目安は約50~100時間です。新規で英語学習を始める場合は、4級合格までに合計で、約100~200時間が目安となります。
学習内容としては、過去形や未来形、助動詞などの基本的な文法事項を習得し、約1,300語程度の語彙力を目指します。リーディングでは短い物語や説明文、リスニングではより具体的な状況設定の会話を理解する練習が必要です。
英検3級合格に必要な勉強時間
英検3級は、中学卒業程度の英語力を測る試験であり、ここから二次試験(面接)が加わります。基本的な日常会話を理解し、自分の意見を簡単な英語で表現できるレベルが求められます。
4級に合格している方が3級を目指す場合、追加で必要な勉強時間の目安は約100~150時間です。新規で英語学習を始める場合は、3級合格までに合計で約200~300時間が目安となります。
語彙力は約2,100語程度が目安となり、現在完了形や受動態、不定詞、動名詞など、中学で学ぶ主要な文法事項を網羅的に理解する必要があります。ライティングでは、簡単なEメールやメッセージの作成、スピーキングでは自己紹介や質問への応答、短いパッセージの音読などが課されます。
英検準2級合格に必要な勉強時間
英検準2級は、高校中級程度の英語力を測る試験です。日常生活で遭遇する幅広い場面での英語に対応できる力が求められます。
3級に合格している方が準2級を目指す場合、追加で必要な勉強時間の目安は約150~200時間です。新規で英語学習を始める場合は、準2級合格までに合計で約300~400時間が目安となります。
語彙力は約2,600~3,600語程度が目安とされ、関係代名詞や分詞構文など、高校で学ぶ文法事項も理解している必要があります。長文読解やリスニングのスクリプトも長くなり、より複雑な内容を正確に把握する力が問われます。ライティングでは、与えられたテーマに対する意見を理由とともに記述する力が求められます。
英検2級合格に必要な勉強時間
英検2級は、高校卒業程度の英語力を測る試験であり、大学入試や就職活動で評価されることが多いレベルです。社会生活で必要な英語を理解し、表現できることが求められます。
準2級に合格している方が2級を目指す場合、追加で必要な勉強時間の目安は約200~300時間です。新規で英語学習を始める場合は、2級合格までに合計で約400~600時間が目安となります。
語彙力は約3,800~5,100語程度が目安とされ、社会的な話題やニュースに関する語彙も含まれます。長文読解では論説文や説明文など、専門的な内容も登場します。リスニングでは、より長い対話やモノローグを聞き取り、要点を把握する力が重要です。ライティングでは、意見論述の形式が導入され、より論理的な構成と表現力が求められます。
英検準1級合格に必要な勉強時間
英検準1級は、大学中級程度の英語力を測る試験であり、高度な英語使用者として認められるレベルです。社会生活で遭遇する専門的な内容や、抽象的な議論にも対応できる英語力が求められます。
2級に合格している方が準1級を目指す場合、追加で必要な勉強時間の目安は約300~400時間です。新規で英語学習を始める場合は、準1級合格までに合計で約600~800時間が目安となります。
語彙力は約7,500~9,000語程度が目安とされ、アカデミックな内容や時事問題に関する語彙が豊富に含まれます。リーディングでは、専門性の高い長文を速く正確に読み解く力が、リスニングでは、講義やニュースなどのまとまった内容を聞き取る力が求められます。ライティングでは、社会性の高いテーマについて、論理的かつ説得力のある英文を作成する能力が問われます。
英検1級合格に必要な勉強時間
英検1級は、大学上級・社会人程度の英語力を測る試験であり、英語のプロフェッショナルとして通用する最高峰のレベルです。高度な専門性を持つ話題や抽象的な議論にも対応し、英語を自在に操る力が求められます。
準1級に合格している方が1級を目指す場合、追加で必要な勉強時間の目安は約500~800時間以上です。新規で英語学習を始める場合は、1級合格までに合計で約1000時間以上が目安となります。このレベルでは、英語学習の総量が増えるだけでなく、学習の質も非常に重要になります。
語彙力は10,000~15,000語以上が目安とされ、専門分野に特化した語彙や、難解なイディオム、慣用表現なども習得する必要があります。リーディングでは、学術論文や専門誌の記事など、非常に高度な内容を理解する力が、リスニングでは、複雑な議論や専門的な講義を詳細に聞き取る力が求められます。ライティングでは、高度な論理構成と表現力を持ち、多様なテーマについて説得力のある英文を作成する能力が問われます。スピーキングでは、社会性の高いテーマについて、流暢かつ論理的に自分の意見を述べ、質疑応答に対応する力が試されます。
英検の勉強時間を効率化するポイント
英検合格に向けた学習は、単に時間をかければ良いというものではありません。限られた時間の中で最大の効果を出すためには、効率的な学習方法を取り入れることが不可欠です。
自分の英語レベルを正確に把握する
効率的な学習の第一歩は、現在の自分の英語力を客観的に把握することです。現状のレベルが分からなければ、どの分野に重点を置いて学習すべきか、どの級から始めるべきかといった計画を立てることができません。
具体的には、英検の過去問を実際に時間を測って解いてみたり、市販のレベル診断テストを利用したりする方法があります。特に、過去問を解くことで、語彙力、文法力、リスニング力、リーディング力、ライティング力、スピーキング力といった各技能における自分の強みと弱みを明確にすることができます。これにより、無駄な学習を省き、本当に必要な部分に時間を集中投下できるようになります。
級ごとの出題形式と傾向を理解する
英検は級ごとに求められる英語レベルや出題形式、傾向が大きく異なります。合格を目指す級の出題形式と傾向を深く理解することは、効率的な対策を立てる上で非常に重要です。
例えば、リスニング問題であれば、会話問題、ナレーション問題、応答問題など、級によってその構成や難易度が異なります。ライティング問題も、級が上がるにつれて意見論述や要約といったより高度な思考力と表現力が求められます。これらの特徴を事前に把握しておくことで、適切な対策教材を選び、学習時間を効果的に配分することが可能になります。
弱点分野を重点的に克服する
自分の英語レベルを把握し、級ごとの出題傾向を理解したら、次にやるべきは「弱点分野の特定と集中克服」です。得意な分野ばかり学習しても、全体のスコアアップには繋がりません。むしろ、苦手な部分を重点的に強化する方が、総合的な得点力を効率的に引き上げることができます。
過去問や模擬試験で間違えた問題や、自信がないと感じる分野をリストアップし、それらの弱点を克服するための学習計画を立てましょう。例えば、語彙力が不足していると感じるなら単語帳や単語アプリを活用し、文法が苦手なら文法書を繰り返し学習するなど、具体的な対策を講じます。リスニングが苦手ならシャドーイングやディクテーション、ライティングが苦手なら添削サービスを利用するなど、アウトプットの機会を増やすことも効果的です。
過去問を最大限に活用する
英検対策において、過去問は最も重要な学習ツールの一つです。単に問題を解くだけでなく、最大限に活用することで、効率的な学習に繋がります。
- 時間配分の練習:本番と同じ時間制限で問題を解き、時間配分の感覚を掴みます。
- 出題傾向の把握:繰り返し出題される語彙や文法事項、問題形式などを分析し、傾向を把握します。
- 弱点の特定と分析:間違えた問題はなぜ間違えたのか、どの知識が不足していたのかを徹底的に分析し、弱点を明確にします。
- 解答の分析:正解の選択肢がなぜ正解なのか、不正解の選択肢がなぜ不正解なのかを深く考察します。
- 音読・シャドーイング:リスニング問題のスクリプトやリーディングの長文を使って、音読やシャドーイングを行い、英語の処理速度と発音・イントネーションを向上させます。
- ライティング・スピーキングの練習:過去問のライティング問題に実際に取り組み、可能であれば添削を受けたり、二次試験の面接形式をシミュレーションしたりして、アウトプット力を高めます。
これらの活用法を通じて、単なる知識の習得だけでなく、試験本番で実力を発揮するための戦略的なスキルも磨くことができます。
継続できる学習習慣を身につける
どんなに優れた学習計画や教材があっても、継続できなければ意味がありません。英検合格には、日々の積み重ねが不可欠です。無理なく継続できる学習習慣を身につけることが、結果的に勉強時間の効率化に繋がります。
毎日決まった時間に学習するルーティンを作る、大きな目標を小さな達成可能な目標に分解する、学習の進捗を記録してモチベーションを維持する、といった工夫が有効です。また、通勤・通学時間や休憩時間などの「スキマ時間」を有効活用することも、総学習時間を増やす上で非常に効果的です。疲労や飽きを防ぐために、適度な休憩や気分転換も計画に組み込み、長期的に学習を続けられるような工夫を凝らしましょう。
まとめ
英検合格には、級ごとの勉強時間目安を参考にしつつ、ご自身の現在の英語力と目標に合わせた計画的な学習が不可欠です。闇雲に時間を費やすのではなく、自分の弱点を正確に把握し、過去問を活用するなど効率的な学習法を取り入れることが重要です。また、継続できる学習習慣を身につけ、定期的に進捗を確認しながら計画を見直すことで、着実に合格へと近づくことができます。
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