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英語の前置詞が苦手克服!小学生にもわかる教え方とは?
「英語の前置詞は難しい…」と子どもが悩んでいませんか?
今回は、小学生にもわかりやすく英語の前置詞を教える方法を、場所・時間別に解説します。絵や図、ゲームを活用した視覚的な学習法や、日常生活と関連付けた具体的な例文で、前置詞のイメージが掴みやすくなります。さらに、楽しく学べるおすすめの絵本、歌、ゲームもご紹介!この記事を読めば、お子様は英語の前置詞をマスターできるだけでなく、英語学習そのものに興味を持つこと間違いなしです。
目次
英語の前置詞ってどんなもの?
英語の前置詞でつまづいている人は少なくありません。日本語にはない表現方法なので、最初は戸惑ってしまうのも無理はありません。しかし、英語の前置詞は、マスターすれば英語表現がグッと広がる、とても重要なものです。ここでは、英語の前置詞を基礎から理解し、小学生にもわかるように丁寧に解説していきます。
場所や時間を表す言葉!
英語の前置詞は、名詞や代名詞の前に置かれ、その後ろに続く語句との関係性を示す役割を担います。イメージとしては、場所や時間、方向、方法などを「繋ぐ」ための「橋渡し役」のようなものです。
前置詞 | 意味 | 例文 |
---|---|---|
in | ~の中 | The book is in the bag.(本はバッグの中です。) |
on | ~の上 | The cat is on the table.(猫はテーブルの上にいます。) |
at | ~に | Let’s meet at the station.(駅で会いましょう。) |
to | ~へ | I go to school by bus.(私はバスで学校に行きます。) |
from | ~から | He is from Japan.(彼は日本出身です。) |
これらの前置詞を使うことで、文に具体的な情報や状況を付け加えることができます。例えば、「本」だけだと、どこに置かれているのかがわかりません。「バッグの中」という情報を加えることで、より明確な表現になるのです。
前置詞があると文が作れる!
英語の文を作る上で、前置詞は欠かせない要素です。主語と動詞だけでは、情報が不足していることが多く、文として成り立ちにくい場合があります。例えば、「私は行く」という文だけでは、どこへ行くのか、誰と行くのか、いつ行くのかといった情報が全く分かりません。しかし、ここに前置詞を加えることで、豊かで具体的な文を作ることができるのです。
例えば、「I go to school with my friends after breakfast.(私は朝食後、友達と学校に行く)」という文では、「to」「with」「after」という3つの前置詞が使われています。これらの前置詞があることで、「どこへ」「誰と」「いつ」という情報が明確になり、完全な文として成り立っています。このように、前置詞は、単に場所や時間を表すだけでなく、文全体に意味を与える重要な役割を担っているのです。
英語の前置詞は、種類が多く、使い方も様々なので、最初は難しく感じるかもしれません。しかし、基本的な前置詞の意味と使い方をしっかり押さえておけば、英語の文章を理解したり、話したりすることが、よりスムーズになります。
小学生に「英語の前置詞」を教える前に知っておきたいこと
英語の前置詞は、一見簡単そうに見えて、使いこなすにはコツが必要です。特に、日本語にはない概念のため、子どもにとっては理解しづらい部分でもあります。そこで、小学生に英語の前置詞を教える際に、押さえておきたいポイントを2つご紹介します。
日本語と英語の違いを理解する
日本語と英語では、前置詞の使い方や表現方法が大きく異なります。例えば、「机の上」は英語で “on the desk” ですが、「机の下」は “under the desk” となります。日本語ではどちらも「机」を基準に「上」や「下」と表現しますが、英語では「上」は “on”、「下」は “under” と異なる前置詞を使う必要があります。このように、日本語の感覚で英語の前置詞を理解しようとすると、混乱が生じやすいため注意が必要です。
また、日本語では省略されがちな前置詞も、英語では必ず用いる必要があります。例えば、「私は昨日公園に行きました」を英語にする場合、「公園」の前に前置詞 “to” を付けて “I went to the park yesterday.” となります。子どもにとっては、このような前置詞の必要性を感じにくいため、意識的に教えることが重要です。
年齢に合わせた教え方をする
小学生、特に低学年の子どもに英語を教える際には、抽象的な説明よりも、視覚的な教材や体験を通して、感覚的に理解させることが効果的です。例えば、「on」や「in」などの基本的な前置詞を教える場合は、実際に物体を動かしたり、絵や図を用いたりすることで、イメージを掴みやすくします。
また、年齢が上がるにつれて、より複雑な前置詞や表現方法を学ぶ必要が出てきます。高学年になるにつれて、文法的な説明を加えたり、文章の中でどのように前置詞が使われているかを具体的に示したりすることで、より深い理解を促すことができます。
さらに、子どもの興味関心や学習進度に合わせて、教材や教え方を変えることも大切です。英語学習を楽しめるような工夫を取り入れることで、子どもたちのモチベーションを維持し、効果的な学習につなげることができます。
英語の前置詞は、文の意味を正確に伝えるために欠かせない要素です。日本語との違いを踏まえながら、子どもの年齢に合わせた教え方をすることで、英語学習の土台を築きましょう。
【場所】小学生にもわかりやすい!英語の前置詞の教え方
英語の前置詞の中でも、場所を表す表現は種類が多く、小学生にとってつまずきやすいポイントです。しかし、視覚的な教材やゲームを取り入れることで、楽しく効果的に学習することができます。
絵や図を使って視覚的に教える
小学生は視覚的な情報から理解を深めることが得意です。そのため、英語の前置詞を教える際には、絵や図を積極的に活用しましょう。例えば、「on」「in」「under」などの前置詞を教える場合、机の上にりんごがある絵、箱の中にりんごがある絵、机の下にりんごがある絵をそれぞれ見せることで、それぞれの単語が表す位置関係を視覚的に理解することができます。また、部屋の絵を使い、ぬいぐるみを動かしながら「The teddy bear is on the chair.」「The teddy bear is under the table.」のように、英語で説明を加えることで、より実践的な理解を促すことができます。
「on」「in」「at」の違いをマスターしよう!
場所を表す前置詞の中でも、「on」「in」「at」はそれぞれ微妙な違いがあり、小学生にとって混乱しやすいものです。これらの違いを明確に教えるためには、具体的な例を挙げて説明することが重要です。例えば、
前置詞 | 使い方 | 例文 |
---|---|---|
on | 何かの上にくっついているとき | The book is on the desk.(本は机の上にあります。) |
in | 何かの中に入っているとき | The pen is in the pencil case.(ペンは筆箱の中にあります。) |
at | 特定の場所や地点を表すとき | I’m at school.(私は学校にいます。) |
このように、表を用いて整理することで、それぞれの単語のイメージを掴みやすくなります。さらに、これらの前置詞を使った例文を、絵や図を使って視覚的に提示することで、より効果的に理解を深めることができます。例えば、「at the park」であれば、公園の絵を見せながら、ブランコに乗っている子供や犬と散歩している人を指さし、「at」が特定の場所を示すことを視覚的に理解させることができます。このように、視覚的な教材と具体的な例文を組み合わせることで、「on」「in」「at」の使い分けをマスターすることができます。
これらの例文を、フラッシュカードのようにして繰り返し練習したり、簡単なゲームにしたりすることで、楽しみながら学習することができます。
ゲーム感覚で楽しく学習
小学生は遊びを通して学習することが効果的です。英語の前置詞を教える際にも、ゲームを取り入れることで、楽しく自然と身につけることができます。
- 宝探しゲーム:部屋の中に宝物を隠し、「The treasure is under the chair.」のように、英語でヒントを出します。子供たちは、その指示に従って宝物を探します。このゲームを通して、楽しみながら「on」「in」「under」などの前置詞を学ぶことができます。
- ジェスチャーゲーム:先生が「in」「on」「under」などの前置詞を書いたカードを見せ、子供たちはその前置詞を表すジェスチャーをします。例えば、「in」であれば、箱の中に入るジェスチャーを、「on」であれば、机の上に手を置くジェスチャーをします。このゲームを通して、前置詞のイメージを掴み、体で覚えることができます。
これらのゲームは、子供たちの年齢や理解度に合わせて、難易度を調整することができます。また、チーム対抗にしたり、ポイント制にしたりすることで、さらに楽しみながら学習することができます。重要なのは、子供たちが英語を「勉強」としてではなく、「遊び」として捉え、積極的に学習に取り組める環境を作ることです。
【時間】小学生にもわかりやすい!英語の前置詞の教え方
時間を表す英語の前置詞は、日本語とは異なる概念を持つため、小学生にとっては理解しづらい部分でもあります。しかし、視覚的な教材や日常生活と関連付けた例文を用いることで、楽しみながら学習することができます。
「at」「on」「in」の使い分けをマスターしよう!
時間の前置詞の中でも、特に「at」「on」「in」は混乱しやすいものです。それぞれの違いを、具体的な例を挙げて説明し、使い分けを明確にしましょう。
前置詞 | 使い方 | 例文 |
---|---|---|
at | 具体的な時刻 正午(noon)・真夜中(midnight) | The movie starts at 7 p.m. I eat lunch at noon. |
on | 曜日 日付 特定の日の朝・昼・晩 | I have swimming lessons on Mondays. My birthday is on July 1st. I wake up early on Sunday mornings. |
in | 月・季節・年 世紀・時代 時間の経過「~後」 | Cherry blossoms bloom in spring. He was born in 1990. I will finish my homework in an hour. |
これらの前置詞は、時間の長さや範囲を表す際にも使われます。例えば、「for」は期間、「during」は特定の期間中を表すなど、それぞれのニュアンスを理解することが重要です。
日常生活と関連付けて教える
抽象的な概念を理解するのが難しい小学生には、日常生活と関連付けて教えることが効果的です。時間割やカレンダー、時計などを活用し、実際に英語の前置詞を使って時間を表現してみましょう。
具体的な例
- 「今日の英語の授業は何時から始まる?」と英語で質問し、「It starts at 10 o’clock.」と答えさせる。
- 週末の予定を英語で話させ、「I play soccer on Saturday afternoon.」のように、前置詞を正しく使えるように促す。
- 家族や友達の誕生日を英語で言い、「My brother’s birthday is in June.」のように、月や年を表す際に「in」を自然と使えるようにする。
このように、日常生活の中で自然と英語の前置詞に触れる機会を増やすことで、より効果的に学習することができます。
さらに、英語の歌や絵本なども、時間の前置詞を学ぶ上で役立ちます。例えば、「The Wheels on the Bus」という歌では、「The wheels on the bus go round and round, all day long.」のように、「at」や「on」などの前置詞が使われています。これらの教材を活用することで、楽しみながら時間の前置詞を身につけることができます。
英語の前置詞を楽しく学ぶ!おすすめ教材
英語の前置詞を小学生に教える際に、教材をうまく活用することは非常に効果的です。ここでは、特におすすめの教材を3つのカテゴリーに分けてご紹介します。
絵本
絵本は、カラフルなイラストと簡単な文章で構成されているため、視覚的に楽しく前置詞を学ぶことができます。ストーリーの中で自然と前置詞が出てくるため、飽きずに学習を進められるでしょう。
英語絵本を選ぶ際のポイント
- 日常生活でよく使う基本的な前置詞が使われているものを選ぶ
- イラストが豊富で、前置詞の意味を視覚的に理解しやすいものを選ぶ
- 子供の年齢に合わせたレベルのものを選ぶ
おすすめ絵本 | 対象年齢 | 特徴 |
---|---|---|
Where’s Spot? | 0歳~3歳 | しかけ絵本になっており、子供が楽しみながら「in」「on」「under」などの前置詞を学べる。 |
The Very Hungry Caterpillar | 3歳~ | 曜日や食べ物の名前を覚えながら、「on」「in」「through」などの前置詞に触れられる。 |
Go Away, Big Green Monster! | 3歳~ | 顔のパーツを表す単語を、「on」「in」「under」などの前置詞と組み合わせて学べる。 |
絵本を使った学習方法
- 親子で一緒に読み aloud し、前置詞が出てきたら、その意味をジェスチャーを交えながら説明する。
- 絵本に描かれている絵を指差しながら、子供に英語で質問し、前置詞を使った文章で答えさせる。
- 絵本の内容を参考に、オリジナルのストーリーを子供と一緒に英語で考えて、発表し合う。
歌
歌は、リズムとメロディーに乗せて英語を学習できるため、楽しく自然と前置詞を身につけることができます。特に、繰り返しの多い歌は、英語のリズムやイントネーションを覚えるのに効果的で、何度も口ずさむうちに、前置詞を使った表現が自然と身につきます。
おすすめの英語の歌
- The Wheels on the Bus
- Head, Shoulders, Knees & Toes
- Where is Thumbkin?
歌を使った学習方法
- 歌に合わせて、体全体を使って大きくジェスチャーをする。
- 歌に出てくる前置詞を強調して歌ったり、その部分をゆっくり歌ったりすることで、意識して学習する。
- カラオケのように、歌に合わせて、英語の歌詞カードを指で追っていく。
ゲーム
ゲームは、楽しみながら英語を学習できるため、子供たちのモチベーションを高め、学習効果を高めることができます。特に、競争要素のあるゲームは、子供たちの学習意欲を高め、集中的に学習に取り組むことを促します。また、ゲームを通して、新しい単語や表現を学ぶことができ、英語力向上に役立ちます。
おすすめのゲーム
- 位置関係を学ぶボードゲーム
- フラッシュカード
- 宝探しゲーム
ゲームを使った学習方法
- チーム対抗でゲームを行い、勝敗を競うことで、子供たちの学習意欲を高める。
- ゲームの中で、英語でコミュニケーションをとることをルールにすることで、実践的な英語力を養う。
- ゲームの後には、習った前置詞を使って、感想を英語で話し合う時間を作る。
これらの教材を効果的に活用することで、子供たちは楽しみながら英語の前置詞を学ぶことができます。ぜひ、お子様に合った教材を選び、英語学習をサポートしてあげてください。
まとめ
今回は、小学生にもわかりやすく英語の前置詞の教え方について解説しました。英語の前置詞は、日本語とは異なる点があり、子どもたちにとっては難しいと感じる部分もあるかもしれません。しかし、絵や図、ゲームなどを取り入れることで、視覚的に楽しく学習することができます。絵本や歌なども活用しながら、子どもたちの興味関心を引き付け、自然と英語の前置詞を身につけていけるように工夫してみましょう。
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