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英語の「過去形」を徹底解説!教え方のコツと練習問題で子供も大人もマスター
「英語の過去形ってどうやって教えるの?」とお悩みの方へ
子供から大人までを対象に、英語の過去形の教え方を解説します。規則動詞・不規則動詞の区別やそれぞれの覚え方、よくある間違いへの対策まで、豊富な例文と練習問題を使って分かりやすく説明していきます。
過去形の基本ルールを理解しよう
過去形とは何か
過去形とは、文字通り「過去に起こった出来事や状態」を表す時に使う動詞の形です。英語を話す上で、現在形と同様に非常に重要な文法要素と言えます。
現在形と過去形の違い
英語を学ぶ上でまず最初に学習するのが現在形です。「私は毎日りんごを食べる」を英語で言う時、現在形を用いて “I eat an apple every day.” と表現します。一方で、「私は昨日りんごを食べた」のように過去のことを表現する場合には、”I ate an apple yesterday.” となります。このように、動詞がeatからateに変化することで、表現したい時制が変化します。
動詞が変化するパターンには、規則動詞と不規則動詞の二つがあります。規則動詞の場合、動詞の原形に-edを付けるだけで過去形を作ることができます。しかし、不規則動詞は動詞によって形が変わるため、一つずつ覚える必要があります。
規則動詞と不規則動詞の違い
規則動詞は、動詞の原形に-edを付けるだけで過去形を作ることができます。例えば、「walk(歩く)」の過去形は「walked」、”talk(話す)”の過去形は”talked”となります。
一方、不規則動詞は動詞によって過去形の形が全く異なり、”go(行く)”の過去形は”went”、”eat(食べる)”の過去形は”ate”となります。これらの不規則動詞は、残念ながら一つずつ暗記していくしかありません。しかし、不規則動詞は英語でよく使われる動詞である場合が多いので、何度も練習するうちに自然と覚えることができます。
過去形の基本ルール
過去形を使いこなすためには、規則動詞と不規則動詞のそれぞれのルールを理解する必要があります。規則動詞はルールに従って変化させれば良いので、まずは規則動詞の作り方をマスターしましょう。その後、不規則動詞を少しずつ覚えていくと良いと思います。
規則動詞の過去形の作り方
規則動詞の過去形の作り方は、大きく分けて以下の3つに分けられます。
パターン | 解説 | 例 |
---|---|---|
パターン1 | 動詞の原形に -ed を付ける | walk – walked watch – watched |
パターン2 | 動詞がeで終わる場合は -d を付ける | like – liked arrive – arrived |
パターン3 | 動詞が「子音字+短母音+子音字」で終わり、最後の文字が「w, x」以外の子音字の場合は、最後の文字を重ねて -ed を付ける | stop – stopped plan – planned |
不規則動詞の覚え方
不規則動詞は残念ながら、一つずつ形を覚えるしかありません。しかし、いくつかの語呂合わせやグループ分けで覚える方法もあります。例えば、”go – went – gone”、”come – came – come” など、原形 – 過去形 – 過去分詞が同じ形になるものや、”begin – began – begun”、”sing – sang – sung” など、韻を踏んでいて覚えやすいものもあります。また、単語カードやアプリを活用するのも効果的です。
過去形の教え方のコツ
英語学習者にとって、過去形の習得は基礎中の基礎と言えます。しかし、いざ教えるとなると、年齢や学習レベルに合わせた効果的な方法を選ぶことが重要になります。ここでは、子供と大人、それぞれの学習者に向けた過去形の教え方のコツを紹介します。
子供向けの効果的な指導方法
子供に英語を教える際には、楽しく学習できる環境作りが大切です。特に、視覚や聴覚に訴える教材やアクティビティを取り入れることで、子供の興味関心を引き付け、自然と過去形を身につけるように促しましょう。
視覚素材の活用
子供は視覚的な情報に敏感なので、イラストや写真、動画などを積極的に活用しましょう。例えば、「昨日〇〇した」という文章を教える際に、実際に子供が昨日行った遊びや出来事を描いたイラストを見せながら説明すると、イメージが膨らみやすくなります。また、「eat」の過去形「ate」を教える際には、人が何かを食べている様子を表すフラッシュカードを見せるのも効果的です。 flashcards for kids で検索すると、無料でダウンロードできるサイトも多数見つかります。
歌やリズムを使った学習
歌やリズムは、子供たちが楽しく英語に触れ、自然と発音を覚えるのに最適な方法です。例えば、「The Sing-Along Alphabet Song」のように、アルファベットや基本的な英単語を歌にしたものを活用してみましょう。リズムに合わせて体を動かしながら歌うことで、楽しく英語のリズムと発音を身につけることができます。YouTubeなどの動画サイトで”English songs for kids”と検索すると、数多くの英語の歌が見つかります。その中から、子供が気に入りそうなものを選んで、一緒に歌ったり踊ったりしてみましょう。
大人向けの効果的な指導方法
大人に対しては、文法的な理解を深め、実際に使える英語力を身につけるための指導が重要になります。文法の説明と合わせて、例文を豊富に提示し、アウトプットの機会を積極的に設けることで、実践的な英語運用能力を高めることを目指しましょう。
文法説明の重要性
子供とは異なり、大人は論理的な思考力も発達しているため、文法の説明を加えることで、より深く理解を促すことができます。規則動詞と不規則動詞の違いや、それぞれの過去形の作り方を明確に説明することで、混乱を減らし、スムーズな学習をサポートできます。例えば、規則動詞の過去形は語尾に「-ed」を付けることを説明し、”walk” → “walked”, “talk” → “talked”のように、具体的な例を挙げながら説明すると分かりやすいでしょう。また、不規則動詞については、動詞の変化のパターンをグループ分けして覚える方法や、フラッシュカードを活用する方法などを紹介すると良いでしょう。重要なのは、一方的に説明するのではなく、学習者の理解度を確認しながら進めることです。
実際の会話シチュエーションでの練習
文法を理解した後は、実際に会話の中で過去形を使ってみる練習が不可欠です。ロールプレイングやディスカッションなど、実践的な練習を通して、状況に応じた適切な表現を身につけられるように促しましょう。例えば、「昨日の出来事」や「週末にしたこと」について話す練習や、「もし過去に戻れるとしたら何をしたいか」といったテーマでディスカッションをするのも効果的です。これらの練習を通して、学習者はより自然な形で過去形を使えるようになるだけでなく、英語でコミュニケーションを取ることの楽しさを実感することができます。積極的に英語を使う機会を提供することで、学習意欲の向上にも繋がるでしょう。会話練習の際には、間違っても気にせず、積極的に話すことを促すことが大切です。
過去形の練習問題
ここからは、学習した英語の過去形の知識を実際に使って練習してみましょう。基本的な問題から応用問題まで、さまざまなレベルの練習問題を用意しました。解答を確認しながら、理解度をチェックしてみてください。
基本的な練習問題
規則動詞の練習
次の日本語の文を英語に直しましょう。
- 私は昨日、図書館に行きました。
- 彼は昨日、テニスをしました。
- 彼女は昨日、手紙を書きました。
- 彼らは昨日、映画を見ました。
- 私たちは昨日、公園で遊びました。
【解答】
- I went to the library yesterday.
- He played tennis yesterday.
- She wrote a letter yesterday.
- They watched a movie yesterday.
- We played in the park yesterday.
不規則動詞の練習
次の日本語の文を英語に直しましょう。
- 私は昨日、たくさん食べました。
- 彼は昨日、早く寝ました。
- 彼女は昨日、ピアノを弾きました。
- 彼らは昨日、ここに来ました。
- 私たちは昨日、新しい歌を歌いました。
【解答】
- I ate a lot yesterday.
- He went to bed early yesterday.
- She played the piano yesterday.
- They came here yesterday.
- We sang a new song yesterday.
応用練習問題
文章完成問題
次の文章の()に入る適切な語句を、選択肢の中から選びましょう。
- I ( ) to the park and ( ) a picnic with my family yesterday.
- go / have
- went / had
- gone / had
- went / have
- She ( ) a book when I ( ) her yesterday.
- read / visit
- was reading / visited
- reads / visited
- read / was visiting
- They ( ) to the concert because they ( ) tickets.
- didn’t go / didn’t have
- don’t go / don’t have
- didn’t go / didn’t had
- don’t go / didn’t had
【解答】
- b
- b
- a
会話形式の練習問題
次の会話文を読んで、以下の質問に英語で答えてみましょう。
A: Hi, Ken. Did you have a good weekend?
B: Hi, Emily. Yes, I did. I went to the beach with my family.
A: That sounds fun! Did you swim in the sea?
B: Yes, we did. The water was so clear and warm.
- What did Ken do last weekend?
- Did Ken swim in the sea?
【解答】
- He went to the beach with his family.
- Yes, he did.
練習問題を通して、過去形の理解を深めていきましょう。規則動詞と不規則動詞の使い分けや、さまざまな文型での活用方法を意識しながら練習することで、より自然で正確な英語を話せるようになります。さらに、英語学習サイトやアプリを活用するのも効果的です。積極的にアウトプットする機会を増やし、実践的な英語力を身につけていきましょう。
教える際の注意点とよくある間違い
英語の過去形を教える際、学習者の年齢やレベルに合わせた適切な指導が重要です。よくある間違いへの対策を講じることで、より効果的に学習を進めることができます。
よくある間違いとその対策
過去形の指導において、特に注意が必要な間違いと、その対策を具体的な例を交えて解説します。
規則動詞のスペリング間違い
規則動詞の過去形は、基本的には語尾に「-ed」を付けるだけで作れますが、単語によってはスペルが変化する場合があります。間違えやすいスペルのパターンを理解し、正しく書けるように練習することが大切です。
パターン | 例 | 過去形 | 解説 |
---|---|---|---|
語尾が「e」で終わる動詞 | like | liked | 語尾に「-d」を付けるだけ |
語尾が「子音字+y」で終わる動詞 | study | studied | 「y」を「i」に変えて「-ed」を付ける |
語尾が「短母音+子音字」で終わる動詞 | stop | stopped | 最後の文字を重ねて「-ed」を付ける |
これらのパターンを覚えることで、多くの規則動詞の過去形を正しく書けるようになります。ただし、例外も存在するため、注意が必要です。
不規則動詞の用法間違い
不規則動詞は、規則動詞のように単純に「-ed」を付けるだけでは過去形になりません。それぞれの動詞ごとに異なる変化形を覚える必要があります。特に、原形、過去形、過去分詞が全て同じ形になるものや、3つの形が全て異なるものなど、混乱しやすいケースが多く見られます。
パターン | 例 | 過去形 | 過去分詞 |
---|---|---|---|
原形、過去形、過去分詞が全て同じ形 | cut | cut | cut |
3つの形が全て異なる | begin | began | begun |
不規則動詞の用法をマスターするには、単語リストを活用したり、フラッシュカードを使って繰り返し練習したりすることが効果的です。また、実際に文章の中で使ってみることで、より自然に覚えられます。
教える際に気を付けるべきポイント
過去形を効果的に教えるためには、以下の点に注意することが重要です。
例文の多用
例文を通して、過去形の実際の使われ方を示すことが重要です。文脈の中でどのように使われているかを理解することで、より実践的な知識として習得することができます。例えば、「昨日、公園に行きました」という文では、「行く」という動作が過去の出来事であることを明確に示すために過去形「went」が使われています。このように、具体的な状況と関連付けて学習することで、より理解が深まります。
問題に対するフィードバックの重要性
学習者が間違えた問題に対しては、なぜ間違えたのかを丁寧に説明し、正しい使い方を理解できるようにフィードバックすることが重要です。単に正解を教えるのではなく、誤りの原因を分析し、具体的な改善策を示すことで、学習効果を高めることができます。例えば、規則動詞のスペルミスに対しては、該当するスペル規則を再度確認させたり、類似する単語と比較させたりすることで、理解を促進することができます。また、不規則動詞の誤用に対しては、正しい活用形を提示し、例文を示すことで、適切な使い方を習得させることができます。重要なのは、一方的に教えるのではなく、学習者自身が理解し、使えるようになるまで丁寧にサポートすることです。
まとめ
今回は英語の「過去形」について、その基本ルールから教え方のコツ、練習問題まで幅広く解説しました。規則動詞と不規則動詞の違いを理解し、それぞれ適切な学習方法を用いることが重要です。子供には歌やゲームを取り入れた指導が効果的である一方、大人には文法説明や実践的な会話練習が有効です。これらのポイントを押さえ、例文を用いた練習やフィードバックを通して、過去形の正しい理解と運用を目指しましょう。
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